![]() 今まで、私たちは家づくりにおいて、さまざまな固定観念にとらわれてきました。 例えば・・・「2階の一番日当たりのよい場所は子供部屋に。」 ・・・本当にそうでしょうか? 住みやすい家とは、あなたと家族にとって心地よい空間があるということ。 そんな空間で、子供がのびのびと生活できる家。 それが、私たちの考える「頭のよい子が育つ家」なのです。 |
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「頭のよい子が育つ家」と聞いて、どんな家をイメージしますか?
あらゆる書物を備えた図書館のような家? 最新のIT機器が整った超情報化住宅? それとも、勉強に没頭できる研究室のような子ども部屋のある家? いいえ、違います。 正解は、「家族のコミュニケーションがとれる家」。 子どものことを考えて、「二階の日当たりのよい部屋は子ども部屋に」と言う方がいますが、どんなに快適な子ども部屋を与えても、孤立した空間では「頭のよい子」は育たないのです。 首都圏の有名私立中学校に合格したお子さんが住んでいた家(生活空間)を数百例調査・研究した結果、「勉強は子ども部屋で」という固定概念にとらわれず、そこで生活する子どもたちがのびのびと学習できて、家族間の交流がスムーズにはかれる空間構成が主流であることが判明しました。 では、なぜそういった子どもたちが有名私立中学校に合格しているのでしょうか? |
![]() 左記は、実際にある難関私立中学校の入学試験問題です。この入試問題は、中江兆民に関する「知識」を問われているものではありません。「あなたの考えを述べなさい」というものなのです。社会の問題というよりは国語の読解問題に近く、最近では暗記問題重視の傾向が薄れ記述問題がより多く出題されるようになってきました。暗記で回答できる問題よりも、子どもの考えや答えを導き出した理由を記述させる問題へと変わってきているのです。こうした問題に的確に答えられるようになるには考える力、そして人に説明し伝える能力が必要になります。 このような能力を育むためには、子ども部屋のように孤立した空間に閉じこもって勉強するより、周囲とのコミュニケーションが必要になってきます。 自分で考える力、自分の意見を人に伝えられる能力、人とのコミュニケーションがとれる力・・・。 そんな「頭のよい子」に欠かせない能力は、受験勉強の前にまず家族とのコミュニケーションなど日常生活の中で育まれていくものなのです。 |
![]() では、実際に問題を解いて合格するのは、どんな子どもなのでしょうか?
そしてその子どもが住んでいた家をはどんな家なのでしょうか? 普段、家族とどういう生活をしていたのでしょうか? 調査した結果、合格家庭の住まいと住まい方には幾つかの共通点がありました。それは、シーモア・パパートというMIT(マサチューセッツ工科大学)の先生が提唱した「3X」であらわされます。「3X」とは、explore(探求する)、exchange(共有する)、express(表現する)の単語に共通する「X」をあらわしています。 かつて のアメリカでは教育の3要素は「3R」…[reading(読み)、writing(書き)、arithmetic(そろばん)]と言われてきました。シーモア・パパート先生は、アメリカの教育の基本を、「3R」から「3X」に変化させることにより、従来の詰め込み教育から子どもたちのやる気が格段に上昇したという理論なのです。 「3X」とは、言い換えるとそれはまさに「コミュニケーション」なのです。 ![]() |
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「頭のよい子が育つ家」のポイントは、家庭内の良好なコミュニケーションにありました。では、実際に間取りにどのような工夫を施した住まいであれば理想的なコミュニケーションが可能なのでしょうか。ここでは、特に重要な8つのポイントをご紹介します。
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| 質問1. | 要するに「頭のよい子が育つ家」ってどのような家のことなのですか? 有名私立中学に合格するための間取りがあるのですか? |
| 回答: | また同時に、私は頭のよい子を育てるためのもうひとつのキーワードとして、「コミュニケーション」という言葉をあげています。それは、「住まいかた」を決める父親と、「住まいかた」を考え工夫する母親が、その重要な鍵を握っているということでもあります。 |
| 質問2. | 「頭のよい子が育つ家」に住んだのに、中学受験に失敗することはないのですか? 保証はしていただけるのですか? |
| 回答: | そういった住環境で育った「よい子」たちはコミュニケーション能力も高くなり、結果的に受験にも成功しているという話なのです。コミュニケーション能力を重視する近年の中学受験の傾向もそれを手伝っていると言えるでしょう。 |
| 質問3. | なぜ受験に成功した事例ばかりを研究し、紹介しているのですか? 良い事例と悪い事例を比較していくべきではないのですか? |
| 回答: | 私は「中学受験を行わせる家庭」というのが、そんな「古き良き日本の住文化」の真逆の存在であるのでは?と仮定して調査しました。その結果、調査させていただいた「中学受験を行わせる家庭」こそが、 「古き良き日本の住文化」そのものであることがわかったのです。 そういった経緯があって、その調査結果をまとめた書籍を出版する際に「頭のよい子が育つ家」というタイトルをつけることになりました。ですから、決して良い事例ばかりを選んで調査していたわけではないのです。 |
| 質問4. | 過去に調査されたご家庭のお子さんたちは、その後どのように成長されているのですか? 追跡調査はされているのでしょうか? |
| 回答: | (2008年9月現在) もちろん、彼らの追跡調査は行っていますし、これからも続ける予定です。彼らの多くは「お父さん、お母さん、ありがとう」という気持ちをしっかりと表現できる大人に成長しました。世のお父さん、お母さんにとって、子どもに「ありがとう」と言ってもらえる事ほど嬉しいことはないと思います。そしてこの一言こそが、まさに「エンジョイ子育て」の真髄にほかならないと考えているのです。 |
| 質問5. | 子どもにどんな本を読ませればよいのでしょうか? 四十万先生お薦めの本があれば教えてください。 |
| 回答: | 本棚にはご両親の本、子どもの本を全てゴチャゴチャに入れておくのがコツです。子どもにはまだ少し難しい本でも、そこに存在するだけで意味があります。いつの日かその本を自ら手にとって読み始めたお子さんを見て、成長を実感することができるでしょう。 具体的なお薦め書籍に関しては、私からはもちろんのこと、中学の先生方にも推薦していただいた55冊のリストが小著「頭のよい子が育つ本棚」(学研)の巻末に掲載されておりますので、よろしければそちらもご覧ください。 |
| 質問6. | 子どもが見るテレビ番組は、親が制限した方がよいのでしょうか? 見せたくない番組を見たがったときの対応は? |
| 回答: | 子どもが見たいという番組には、子どもなりに見たい「理由」があります。例えば、「学校で友達の話題についていけなくなる」といった理由です。「たったそれだけの理由で・・・」とお思いかもしれませんが、子どもにとってはこれは一大事なのです。 頭ごなしに「ダメ!」といっても「なぜダメなんだろう?」と疑問や不満を持つだけですから、逆に「どうしてそんなに見たいの?」と、お子さんの真意を聞いてあげる姿勢が必要なのかもしれません。 |
| 質問7. | 子どもと上手にコミュニケーションをとるにはどうすればよいのでしょうか? 何かコツなどがあれば教えてください。 |
| 回答: | そこでお薦めしたいのが「書く(描く)」というコミュニケーションです。「書く(描く)」という行為は大人も子どもも対等です。子どもたちは「書く(描く)」ことで自分の気持ちをストレートに表現できます。また、書いたものは形に残りますので、お子さんの成長の記録や家族の思い出となる点も見逃せないですね。 関連書籍: 「頭のよい子の家にはなぜホワイトボードがあるのか」 (主婦と生活社) |
| 質問8. | 子育てにおける両親の役割分担はどのようにお考えですか? 普段、子どもと接する機会が少ない父親のあるべき姿とは? |
| 回答: | 一方、お父さんはどうでしょう。 「子育ては妻にまかせてあるし・・・」という方も多いのではないでしょうか。しかし、お父さんにも大切な役割があるのです。それは「親父の背中」を通して夢を与え、強さを教えることです。 両親を目標にできる子どもは誰よりも幸せです。ご両親にはお子さんの憧れ・目標として輝ける存在であって欲しいと思います。 |
| 質問9. | 子どもがなかなか言うことを聞いてくれず、子育てを苦痛にすら感じるようになってしまいました。何かいい方法はないでしょうか? |
| 回答: | 「エンジョイ子育て」。私が子育て世代のお母さんたちにいちばんお伝えしたいことは、実はこれなのです。21世紀のわが国においては、少子高齢化が大きな社会問題となっています。国や社会の施策などにも多くの問題点があると指摘されていますが、私は、女性が子育てを楽しむことが最大の解決方法であると感じています。心から子育てを楽しめれば、結果として子どもの学習能力にも寄与するので、どうぞ自信を持ってお子さんとの日々の暮らしを楽しんでみてください。 |
| 質問10. | この研究は既に終了してしまっているのですか? それとも、その後も何らかの形で研究を続けられているのですか? |
| 回答: | 実は、このようなライフステージごとの住まいかたの研究は既に実施しており、その答えも出ています。さらに検証を重ねることでコンセプトの精度を高め、みなさまにもいずれ何らかの形でご紹介させていただきたいと思っています。 |